ねぇねぇ、昔行った熊野大社で、手でパンパンと何回も拍手していた人達がいたけど、「神社に参拝する時の拍手の回数」って何種類かあるの?
確かにそうだよね。神社によって拍手の回数や参拝の仕方は違うのかな?う~ん・・・?
そうゆう時は、調べてみよう!知らないことを調べるって楽しいよー!わくわく!!
かなり前になりますが、筆者が奥様と【熊野本宮大社】に参拝した時のことです。
参拝の際、たしか4~6人の団体の方々が「10回近く拍手」をしているのを見て驚いたのを覚えています。
『神社参拝時の拍手の回数には、どういった意味があるのでしょうか?』
毎度おなじみ、アシスタントの「ぽてさん」、「コロンちゃん」と、筆者「くまんこ」で
拍手回数の疑問を紐解いていきます!
拍手回数に関する真相を先にお伝えしますと「伊勢神宮、出雲大社のみ拍手の回数が異なる」とされているようです。(諸説あり)お急ぎの方は目次から気になる項目へどうぞ。
では記事へどうぞ!!
神社で拍手する意味は?
神さまに参拝に来たことをお伝えし、神様をお呼びする合図とされている
神社参拝時、自然と行っている、両方の手のひらを打ち合わせて鳴らす「拍手・かしわで」。
拍手は魂振り(魂振り)とも呼ばれるそうです。
拍手にて神さまに参拝に来たことをお知らせし、神さまと自分の魂をお互いに振り動かし、祝福する儀式であるとされています。
また、拍手の音には魔除けの効果もあるともされています。
拍手の由来
拍手の由来としては、中国の史書「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」に倭人(昔の日本人)の風習として、貴人に対し手を打って跪拝(きはい・ひざまづいて拝礼)をしていたことが記されています。
かなり昔から日本人は手を打つことを、相手を敬う行為としていたようです。
古い歴史を持つ神道も、拍手は相手を敬う気持ちを表しているとされています。
また、「拍手」と後の「拝」は神前での敬礼作法の一つとされ、最も敬意を表わす作法とされています。
腰を90度に折った姿勢の形式は、神社によっても異なるようです。
そして、筆者の驚きとなったのは、現在一般的とされている「二拝二拍手一拝」が定められたのは実は「昭和三十二年」とのこと。
えぇ~!以外と最近になってからだったんだね。
ほんと、びっくり!
日本は特に神道に関してはいろいろとあった国だから、定まるのに時間を要したのかもね・・・。
しかし古社では古来からの作法がそのまま残され、伊勢神宮の「八度拝(はちどはい)」・「八開手」等は、現在でも続いている伝統的拝礼作法となっているようです。
拍手の種類
まず、拍手の読み方は「かしわで」・「はくしゅ」と2つあり、開手(ひらで)とも呼ばれることもあるようです。
そしてこの拍手の種類なのですが、実はかなりの種類がありました。ではご説明します。
まずはもっとも一般的な「二拝二拍手一拝」のときに打つ、『短拍手(みじかて)』
次に、「八つ打ってさらにその終わりに短拍手を一つ打つ」、『八開手(やひらて)』
そして、「直会(なおらい)で盃を受けるときに一つ打つ」、『礼手(らいしゅ)』
「直会」ってなに?
「直会」っていうのはお祭りのあとに、御神酒や御饌を、神主さんやお祭りに参加したみんなで戴くことだよ。
へぇ~!
最後に、「神葬祭(しんそうさい)のときに音をたてずに打つ」、『忍手(しのびて)』など。
「神葬祭?」
仏教でいう「お葬式」のことだね。江戸時代末期頃から神式の葬儀を求める運動が盛んになり、明治五年以降、一般的に認められたようだね。
なるほどなるほど・・・。
ちなみに、歴史的な日本の人物で神葬祭が執り行われたのは、「坂本龍馬」が挙げられるよ。
神社によって参拝時の拍手の回数は違う?
伊勢神宮、出雲大社のみ拍手の回数が異なる
神社参拝時の基本は「二拝二拍手一拝」とされています。また、この際の拍手を「短拍手(みじかて)」と呼ぶそうです。
ですが伊勢神宮、出雲大社のみ、「二拝二拍手一拝」とは異なる古来からの伝統的拝礼作法があるとされているそうです。
(諸説あり。実際にはさらに多くの古社で、伝統的拝礼作法での参拝がおこなわれているようです。)
では伊勢神宮の拍手の回数は?
ここで注意が必要なのは、『伊勢神宮での一般の参拝者は「二拝二拍手一拝」での参拝が基本』ということです。(伊勢神宮公式ホームページにも「二拝二拍手一拝」とあります)
そもそも伊勢神宮公式ホームページに「八度拝・八開手」についての記述はありませんでした。
どうやら起拝を四度繰り返す「八度拝(はちどはい)」・「八開手」と呼ばれる拝礼作法は、神職のみが行う特殊な拝礼法となっているようです。
また、八度拝・八開手は「ただ拍手を8回行うといったものではありません。」
筆者が知る画像では、もはや「儀式」に近いように感じました。
そうそう、なんだか動作を覚えるだけで大変そうだったよね!
うん。それにかなり長い時間の拝礼法となっていたね。
やはり伊勢神宮では一般の参拝者は、基本の「二拝二拍手一拝」での参拝とすることが一般的のようですね。
伊勢神宮では「八度拝・八開手」は神職のみが行う、古来からの伝統的拝礼作法とされているようです。
では出雲大社の拍手の回数は?
出雲大社の正式な参拝作法は、『一般参拝者も「2礼4拍手1礼」』となっています。
伊勢神宮とは異なり、出雲大社は公式ホームページにもはっきりと「2礼4拍手1礼」での参拝を。と記されています。
しかし、出雲大社では最も大きな祭典の「5月14日の例祭(勅祭)では、8拍手」とされているそうです。
数字の「8」は古くより無限の数を意味する数字とされていて、「8拍手という限りない拍手で神さまをお讃えする作法」としているとのこと。
ただし、「8拍手は年に1度の例祭(勅祭)時のみ」の作法とされているとあります。
日常的には半分の4拍手で神様をお讃えする「4拍手の作法」とされているそうですね。
じゃあ、出雲大社参拝のときは普段は「2礼4拍手1礼」でいいんだね!
5月14日の例祭(勅祭)のときだけ「8拍手」なんだね!
そうゆうことみたいだよ。
この神社によって異なる拍手の回数に関しては、図書館で多くの書籍を調べましたが、かなり諸説があるようです。
そして、どの情報も信憑性がありました。
ですがやはり一番確かなのは、参拝する神社の神主さんに確認することかと思います。
この出雲(いずも)大社での「四拍手(しはくしゅ)」という拝礼作法も、古来からの伝統的拝礼作法とされているとのことです。
参拝時の拍手の回数には多くの諸説がある
では、筆者が熊野大社で見かけた、拍手の回数が多かった団体の方々について。
(熊野大社は二礼二拍手一礼を推奨されています)
前項でお伝えしたように拍手の回数に関しては、書籍を調べれば調べるほど諸説があり、どの情報にも信憑性がありました。
また、熊野大社は「二礼二拍手一礼」が一般的となっつていることを考えると、「専門的な参拝」をされていた筆者の出会った団体の方々は「どこかの神社の神職」の方々だったのかもしれませんね。
もしくは「いたこ」のような霊能力のある方々だったのかもしれません。とにかく専門的な参拝の知識をお持ちの方々だったのでしょう。
残念ながら筆者は神社の参拝時、何かを感じたりすることは無い霊感ゼロの一般人です。
また、神道について書籍からは調べることはできても、神職の方々のように神道の本質の理解などできておりません。
ですが、神社に関する書籍のほとんどが、『もっとも大切なことは、参拝する時の感謝のこころ』としていました。
筆者もいち神社好きとして、「自分のお願いばかりで無く、感謝の気持ちを大切に」参拝するよう心掛けてみます。
ハチミツをお願いする場所じゃないんだね。ごめんなさい!
実はいつも、「わんチュール」をお願いしてました!
いろいろ奥が深いからこそ、興味深くておもしろいね、神社って!
まとめ・筆者の体験をそえて
- 神社での拍手の意味は、神さまに参拝に来たことをお伝えし、神様をお呼びする合図とされている。
- 神社参拝の基本は二礼二拍手一礼が共通であるが、伊勢神宮、出雲大社のみ拍手の回数が異なるとされている。
- 神社参拝時の拍手の回数は、多くの諸説があるが『もっとも大切なことは、参拝する時の感謝のこころ』とされている。
最後に筆者の体験をそえて。
この記事を書こうとしたきっかけは、「実際に熊野大社に参拝した時の体験」です。
何故だか分かりませんが、熊野大社のもつ雰囲気に圧倒されすぎて「ここはなんだかこわい!」と感じたことがきっかけとなっています。
そんな中「はじめて耳にする10回近い拍手」を聞いたものですから、本当にビックリしました。
そして、「ここは普通の神社ではないのでは?」とより怖くなったのを覚えています。
ただし、『不気味な怖さではなく、本当に圧倒されるというか、しんとした雰囲気のなかに巨大な何かがドッシリ構えているというか・・・。』本当に不思議な雰囲気でした。
『熊野大社』。是非また参拝に足を運びたい、圧倒的な神々しさに包まれていた神社でした。
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最後まで記事を読んでくださり本当にありがとうございました!
また次の不思議な体験の記事でお待ちしています!