不思議な話

神社の発祥とは 解決! 神社の秘密

ぽてさん

年末年始、神社は大賑わいだったね!

コロンちゃん

ほんとにね!でも、そもそも神社の始まりって一体どんな風だったんだろう?

くまんこ

早速調べてみたよ!「神社の発祥とは」「神社の秘密として気になる禁足地とは」などなど・・・。説明しながら解決していこう!

最近なぜか筆者は「禁足地」という言葉をおおく耳にしたり、漫画等で見かけたりします。

その禁足地について調べてみたところ、「神社の発祥とは」というところから、「神社の本質」について知ることとなりました。

この記事を読めば

  • 神様の神聖な空間と、人間の俗なる空間との境に榊を立て、境界の目印としたことが神社の発祥。
  • 神社の本質は禁足地である。
  • 神様の空間であることを示すものに、「榊」「鳥居」「注連縄」「玉垣」などがある。
  • 鎌倉時代以前は、神社に社殿はなかったとの記録がある。

ということが分かります。

では今回も筆者くまんこと、アシスタントのぽてさん・コロンちゃんで

「神社の発祥とは」という疑問や、そこにある「神社の秘密」を紐解いていきます!

どうぞごゆっくりと記事をお楽しみください。

神社の発祥とは

静まりかえった山奥の景色

神様の神聖な空間と、人間の俗なる空間との境に榊を立て、境界の目印としたことが神社の発祥。

神社の発祥。

それは神様の神聖な空間と、人間の俗なる空間の境に「境木(榊)」を立て、

俗なる空間との境界の目印としたことにあります。

そして神社の発祥を知るにはまず、「神社」や神社を意味する言葉である「社(やしろ)」

『もり』と読まれていたことがあることを知る必要があります。

この『もり』の意味は社とほぼ同義と考えられています。

そして日本最古の歌集、「万葉集」の歌に『木綿懸けて齊ふこの神社(もり)』という歌があり、この歌には『榊に白い木綿をかけて神を祀る』という意味が。

つまり、『神社の発祥』とは

まず建物ではなく神様の神聖な空間と、人間の俗なる空間の境に「境木(榊)」を立て、

俗なる空間との「境界の目印」としたことにあるのです。

神社の本質とは

苔むす森

神社の本質は禁足地である。

神社の森が『鎮守の森』と呼ばれているのは、多くの日本人が知っていると思います。

ですが、この「森」という字には、神様の座所という意味はありません。

本来は前項で説明しました『もり』の意味を持つようです。

この『もり』は必ずしも木の生えた場所ということはなく、神様のための空間を意味しました。

そして『もり』はひとの立ち入りが禁じられていたため、徐々に樹木が生え、森となっていったとされています。

つまり『神社の本質』とは、ひとをはじめ、獣ですら『踏み込むことを禁じられた聖域』なのです。

そしてその『聖域』を守るため榊を立て、そこが『禁足地』であることを示したのです。

ぽてさん

榊にはそんな意味があったんだね。

コロンちゃん

そう考えると、「禁足地」と呼ばれる場所には近づかないほうが良いね。

くまんこ

神様の住む神域」ということを考えると、そのとうりだね。

榊の他の、神様の空間であることを示すもの

鳥居

玉置神社へと続く鳥居

神社や参道の入り口にある鳥居。

鳥居は神社の「門」とされています。奈良時代にはすでに存在していたとされていますが、

実はその起源ははっきりわかってはいません。

一説には『天照大御神の天岩戸神話』のさいに鳴いた、

『常世の長鳴鳥』の止まり木であったともされていますが、神話に止まり木の記述は無いようです。

常世の長鳴き鳥は「にわとり」であると考えられており、

伊勢神宮においては「神使」とされ境内で飼われています。

また、鳥居は神社だけでなく寺院や神聖視されている場所でも見られます。

これは鳥居が世俗な領域と聖域を区別する「結界の役目」を担っていることにあります。

注連縄

菅沼神明宮の鳥居と注連縄

注連縄は「七五三(しめ)縄」「〆縄」「標縄」とも表記されます。

注連縄を張る理由は、ひとが神様の神聖な空間に足を踏み入れないようにするためです。

また注連縄には「占め縄」という意味も含まれています。

これは、縄で取り囲んだ場所は神様が占有していることを意味します。

興味深いのは、日本における注連縄の古語「尻久米縄(しりくめなわ)」です。

古事記の『天照大御神』が岩戸から出てきたさい、「再び岩戸に戻ることのないよう」

『布刀玉命(フトタマノミコト)』が岩戸の入り口に、尻久米縄を張ったとされています。

榊は日本で作られた漢字(国字)です。

「木」+「神」であり、神社の神事に用いられる重要な樹木とされています。

「聖なる空間と俗なる空間の境目の木」、つまり、境木(さかき)という意味をもちます。

玉垣

御手洗池の入り口付近にある玉垣

社殿や聖域を取り囲むように設けられた垣は、玉垣(たまがき)と呼ばれています。

玉垣は、「神様が占有されている場所を守るため」に張り巡らされています。

とても乗り越えられない高さとなっている伊勢神宮の玉垣などは、四重にも玉垣がめぐらされているのは興味深いですね。

またこの垣の種類は多くあり、

「荒垣(あらがき)」「瑞垣(みずがき)」「板垣(いたがき)」などが存在します。

ちなみにうえの画像の垣は、「荒垣」に該当します。

伊勢神宮の垣は「瑞垣」や「板垣」が用いられているようです。

ぽてさん

曖昧に捉えていた部分もあったから、勉強になりました!

コロンちゃん

特に注連縄には深い意味があるんだね・・・。

くまんこ

神社にあるものひとつひとつに深い意味があって・・・ロマンを感じるね!

神社に昔は社殿はなかった

岩から湧き出る神聖な水

鎌倉時代以前は、神社に社殿はなかったとの記録がある

この点については「出雲大神神宮」所蔵の『出雲神社膀示図』という絵にその証拠があるようです。

(この「出雲大神神宮」「出雲大社」のことではなく、京都亀岡市にある「現・出雲大神宮」のこと。)

『出雲神社膀示図』の画像をネット上で探したのですが、申し訳ありません、みつけることが出来ませんでした。

『出雲神社膀示図』をどうしても見たい方は、下のリンクで「日本の神社100選」を手にしてご覧になってください。

「膀示」とは領地の境界を標示する言葉であり、上記の絵は出雲大神宮の社領を示したものになっています。

この絵に描かれているのは、いくつかの山々と鳥居が一つ、加えて小さな小屋が三棟のみです。

またこの小屋は鳥居の手前にあるため、社殿ではないと考えられています。

現代の神社のような社殿等はどこにも見当たりません。ちなみにこの絵の製作年代は「鎌倉時代」とされています。

つまり、「神社は少なくとも鎌倉時代以前は社殿さえなかった可能性が高い」のです。

ちなみに鎌倉時代の前の時代は平安時代。

ロマン溢れる神社の歴史ですね!

まとめ

  • 神様の神聖な空間と、人間の俗なる空間との境に榊を立て、境界の目印としたことが神社の発祥。
  • 神社の本質は禁足地である。
  • 神様の空間であることを示すものに、「榊」「鳥居」「注連縄」「玉垣」などがある。
  • 鎌倉時代以前は、神社に社殿はなかったとの記録がある。

ぽてさん

今回もいろいろ勉強になったね!

コロンちゃん

調べれば調べるほど、興味が増すばかりだね!

くまんこ

本当にロマン溢れる歴史が神社にはあるね。参考文献とさせていただきました諸先生方、とても学びになっています!本当にありがとうございます!

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参考させていただきました書籍はこちらになります。

ご自身でも調べてみたい方、どうぞお手に取ってご覧になってみてください。

参考文献

國學院大學 客員教授 三橋 健

2011年1月20日発行

決定版 知れば知るほど面白い! 神道の本

西東社|『人生を楽しみ・今を楽しむ』実用書を作り続けていく (seitosha.co.jp)

監修 島田 裕巳 宗教学者

2018年8月12日発行

一生に一度は行きたい日本の神社100選

宝島社の公式サイト 宝島チャンネル (tkj.jp)

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最後まで記事を読んでくださり、本当にありがとうございます。

また次の不思議な記事でお待ちしています!!

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くまんこ
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ゆるラン 幸手権現堂堤の四季の花々 美味しい食べ物 ひなびた秘湯温泉めぐりを中心としたブログサイトを運営中です。はなれて暮らしている高校生の娘がいます。 ぽてさん(ひぐまのぬいぐるみ)がマスコットキャラクターになってくれています。今年の2月末にコロンちゃん(亡くなった両親から引き取った老犬です) が天国にいきました。今は奥様と二人暮らしです。記事作成等お仕事のご依頼お待ちしています。 
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