皆様こんにちは。くまんこです。
今回は福島県南会津の共同浴場【湯端の湯】（ゆばたのゆ）の入浴レビューをお伝えします！
湯端の湯は福島県南会津「湯ノ花温泉郷」4つの共同浴場のひとつ。
そして湯ノ花温泉の「湯本」とされています。
さすが湯本とされている湯端の湯の源泉は、新鮮そのもの！
そして・・・「超激熱！！」
入浴後は心身がキリッと整う「秘湯」です。
この記事を読めば
- 湯ノ花温泉郷は南会津の小さな集落にある静かな温泉地
- 湯ノ花温泉郷には「4つの共同浴場」が存在する
- 共同浴場のひとつ【湯端の湯】は「超激熱な湯本の湯」
ということがわかります。
それでは早速記事へどうぞ！
湯ノ花温泉【湯端の湯】は福島県南会津町の小さな村にある、湯ノ花温泉郷共同浴場の「湯本」
福島県南会津町舘岩村はのどかな東北の風景が残る、静かで小さな村。
【湯端の湯】は、その舘岩村の恵みである湯ノ花温泉の「湯本」とされています。
さすが湯本湯端の湯、湯ノ花温泉の4つの共同浴場の内、河原に湧くお湯を引き込んでいる「石湯」と肩を並べる「超激熱の湯」です！
湯端の湯のある南会津町は福島県の南西部に位置し、夏は涼しく、冬は特別豪雪地帯に指定されています。
会津地方の中心、会津若松市まで45キロメートルの位置にあり、東北地方の南の玄関口といわれている地域です。
江戸時代には幕府直轄「天領御蔵入」となり、会津西街道の主要宿場町として栄え今に続いています。
舘岩村は「田代山」への登山口となっているようで、多くの登山者が訪れるそうです。
僕が訪ねた日は、「田代山の山開き」。
僕に湯端の湯が「湯ノ花温泉の湯本となっている」ことを教えてくださった女性も、田代山の山開きを楽しみにされ、毎年必ず訪れていると話されていました。
舘岩村は「温泉巡りに訪れる方」の他、この「田代山の登山を楽しみに訪れる方」や、
「静かな渓流での釣りを楽しまれている方」も多く見かけました。
この美しく澄み切った「湯ノ岐川」で、数人の釣り人が静かに渓流釣りを楽しまれていました。
雄大な山々に囲まれ、温泉の恵み、美しい渓流での釣り・・・。
山奥のちいさな集落にひっそりとたたずむ、本当に静かな村でした。
湯ノ花温泉の歴史
湯ノ花温泉は「約７００年前」、鎌倉幕府の時代に発見されたと伝承されています。
現在「共同浴場は4カ所」存在し、地元の方々により大切に守られています。
また、登山者、釣り人、温泉愛好家が山を越え訪れる「秘境」にひっそりとたたずむ、「秘湯」です。
湯ノ花温泉【湯端の湯】共同浴場「注意！超激熱の秘湯！」
【湯端の湯】は湯ノ花温泉の4つの「共同浴場」のひとつ。
そして湯ノ花温泉の「湯本」とされています。
ひっそりとした集落を抜け湯端の湯を目指すと、湯屋の奥に「温泉神社」が。
温泉神社のお膝元に湯屋があるというのも、湯本としての風格を感じます。
湯屋の入り口隣には受湯タンクが。このタンクから各共同浴場へ配湯しているようです。
湯端の湯の湯屋内です。
掃除が行き届き、清潔に整えられています。
趣ある湯屋です・・・。
湯ノ花温泉では入浴券を1枚購入すれば、4カ所全ての共同浴場へ入浴できます。（お急ぎの方は、目次から「日帰り入浴料金」をクリックすれば詳細を確認できます）
温泉についての説明書きです。
湯ノ花温泉郷の地元の方々が温泉に自信と誇りを持っていることがわかります。
早朝6時に訪れたため、写真が暗くて申し訳ありません。脱衣所です。十分な広さがあります。
湯端の湯は「混浴共同浴場」もある湯ノ花温泉のなかで、安心の「男女別制」となっています。
脱衣所も男女別となっているので、混浴が苦手な方も安心です。
では湯船へ。
早朝6時前から開湯を待っていたので一番風呂をいただけました！
湯ノ花温泉「湯本の湯」が、当たり前のようにかけ流されています・・・。
無色透明の美しい湯です。
天井はかなり高く造られています。厳寒期などは湯気がすごいのでしょう。
冬期にまた訪れたくなります。
あまりに静かで、薄暗いせいもあり、ひとりきりで神々しい雰囲気にしばし浸ることができました。
では、湯浴みを・・・。
！？熱っ！！熱っつい！！
この湯口から新鮮かつ高温の源泉が湯船に注がれていて、なんとも贅沢なひとときとなる予定だったのですが・・・、
「湯端の湯」・・・超激熱です！！
たまらず加水するのですが、あまりに高温のため、まさに「焼け石に水」！
それでも、ひとりきりで必死に湯涌で湯もみを始めます！
すると脱衣所から数人の男性の声が。
近くの宿に宿泊した初老の男性4人組が訪れました。
「激熱の湯」であることを伝えると、「へぇ～、そんなに熱いんですか？」と余裕の表情。
皆様仲良く湯涌でかけ湯すると！
「こりゃ無理だ！」「やけどするぞ！やけど！！」「水入れよう！水！」「全員でとにかく湯もみだ！湯もみ！」と大騒ぎ。
そんなてんやわんやのなか、ひとりの勇敢な初老の男性が「大丈夫、俺は熱い湯には慣れてんだよ！」
そう言い放ち果敢に激熱湯へ突撃しましたが・・・！
「アッツ！！！」と数秒後無残にも撤退。足が真っ赤になっていました・・・。
その後、僕も含めた全員で必死に湯もみを行い、何とか湯浴みできる湯温に。（笑）
全員で力を合わせて、「湯端の湯」での湯浴みをこころゆくまで堪能できました！（笑）
こんな「すったもんだ」があるのも秘湯巡りの楽しみのひとつです。
楽しい旅の思い出になりました。
（上記写真は「湯端の湯」の地元の方専用の湯船。別室となっています）
湯ノ花温泉、湯本「湯端の湯」・・・。
さすが湯本の湯、熱さはもちろんですが、最も源泉が新鮮で力強く感じました。
湯ノ花温泉4カ所の共同浴場の内、僕の最もおすすめしたい共同浴場です！
ちなみに僕が湯ノ花温泉共同浴場を訪ねた際、早朝6時ちょうどに開湯され、しっかり温泉が湯船に張られているのはこの「湯端の湯」だけでした。
早朝6時台だと、4カ所の内「天神湯」「石湯」には、温泉が足元から腰あたりまでしか張られていない場合があるようです。
詳しくは【天神湯】の記事を読んで参考にされてください。
湯ノ花温泉 共同浴場 施設情報
（上記画像は湯ノ花温泉 「天神湯」）
湯ノ花温泉 共同浴場 混浴に関して
湯ノ花温泉の共同浴場は、「弘法の湯」「湯端の湯」「天神の湯」「石湯」の4カ所です。
このうち混浴は「石湯」・「天神の湯」。
男女別が「弘法の湯」・「湯端の湯」となっています。
湯ノ花温泉 共同浴場 泉質
（上記画像は「天神の湯」）
単純泉（100%源泉かけ流し！）
日帰り入浴可能時間
6：30～21：30
お車で来られる方は、入浴券を販売している「星商店」の駐車場へ、ご厚意により駐車できます。
星商店の他には、駐車できそうな場所を筆者は確認できませんでした。路上駐車とならぬよう下の「星商店へのマップ」を活用してください。
日帰り入浴料金
大人：300円
子供：150円
（令和５年４月１日より新料金）
料金に関しては詳細をお伝えします。
- 「大人300円」・「子供150円」で入浴券を購入できます。この券1枚で４カ所全ての共同湯に入浴できます。（当日のみ利用可）
- 最後に入浴した共同湯で、購入した入浴券を箱に入れる決まりとなっています。
- 購入は「星商店」や「民宿」で購入とされていますが、早朝は閉まっています。早朝などは外を歩いている地域の方に声をかけ、お店を営んでいる方からなら購入可能なようです。
- 必ず入浴券を購入してから入浴しましょう。地元の方に失礼のないようルールを守り、秘湯を気持ち良く利用しましょう。
電話番号
0241-62-3000
（南会津観光物産協会へ繋がります）
住所
福島県南会津町湯ノ花500
湯ノ花温泉 4つの共同湯について
（上記画像は「弘法の湯」）
湯ノ花温泉には「4つの共同湯」があります。
今回僕は４カ所の共同湯を巡ることができましたので、湯端の湯を除いた「残り3カ所」を順に紹介していきます。
また、地元の方々が大切に守られている、湯ノ花温泉「共同浴場」利用時の注意点も合せてお伝えします。
湯ノ花温泉「共同浴場」の源泉は超激熱！ご注意ください！
湯ノ花温泉郷の源泉は「超激熱の高温」です！
「弘法の湯」のみ湯船が広めのためか比較的適温に近く、加水せずとも入浴できる場合があるかもしれません。が・・・！
（上記画像は「湯端の湯」）
「天神湯」「湯端の湯」「石湯」の湯温は超激熱です！知らずに入浴すると足が真っ赤になります！最悪やけどするかもしれません！
必ず安全に入浴できる湯温か確認し、必要であれば加水して入浴することをおすすめします。
湯ノ花温泉「共同浴場」利用時は、地元の方への気づかいを大切に！
共同浴場は、地元の方も湯浴みを毎日楽しみにされています。
一日の仕事が終わり、楽しみの共同浴場で温泉に入ったら、「窓が開きっぱなし・加水されっぱなし」でぬるくて入れない・・・。
ということが最近とても多いと地元の方が話してくださいました。
共同浴場の湯屋の天井は高く、吹き抜けとなっていて換気が常にされているため、窓を開ける必要はないそうです。
特に「冬期」に窓が開きっぱなしにされていると、湯ノ花温泉の超激熱の源泉と言えども温泉があっという間に冷めてしまうほどの「豪雪地」にある湯ノ花温泉。
窓を開けたら入浴後は閉め、加水が終わったらしっかりと水道の栓を閉めて退室しましょう。
弘法の湯（こうぼうのゆ）
では湯ノ花温泉共同浴場の、湯端の湯の「他の3カ所」を順に紹介していきます。まずは「弘法の湯」。
こちらは湯ノ花温泉共同浴場で唯一、「シャワー」が設置されています。
浴室、湯船も湯ノ花温泉「共同浴場」の中で最も広く、湯温も比較的適温に近い温度。
かけ流す源泉の湯量で調整されているようです。
リターン制のコインロッカーまで設置されており、安心の男女別制の湯屋となっています。
小さなお子様連れの方などは、この「弘法の湯」なら安全に、そして安心して温泉を楽しめると思いますよ。
石湯
次に「石湯」です。
写真の通り湯屋を貫く巨石の上には、「神棚」が祭られています・・・。
「石湯」は湯ノ岐川の川岸に位置する「混浴共同浴場」です。
河原に湧く源泉を引き込んでいるためか、他の3カ所の共同浴場と比較すると湯温は恐らく最も高いのではという印象です。
また、僕の気のせいかもしれませんが、４カ所の共同浴場の内、唯一ほんのわずかですが「硫黄臭」が感じられた異質の温泉です。
湯ノ花温泉【石湯】・・・。神の祭られる、まさに「秘湯」です。
「石湯」おすすめ関連記事もあわせてどうぞ！
天神湯
最後に「天神湯」（てんじんゆ）です。
天神湯は「混浴共同浴場」となっています。
湯ノ花大橋の袂にあり、窓を開けると湯ノ岐川を見下ろすことができる、湯ノ花温泉共同浴場のなかで「最も開放的な造り」となっています。
また、コンクリート打ちっぱなしのレトロな湯船となっています。
時が止まっているかのような「昭和レトロ感満載の湯」となっています。
こちらの湯もおすすめですよ！
まとめ
ずっと訪れたいと憧れていた、湯ノ花温泉の共同浴場。
いくつもの山を越え、たどり着いた福島県南会津町舘岩村は日本昔話に出てきそうな
のどかで、本当に静かでまた訪ねたくなる温泉郷でした。
ひとつの村に共同浴場が4つもある、温泉好きを泣かせる贅沢さ。
もちろんすべての共同浴場は当たり前のように源泉かけ流し・・・。
そして今回メインで紹介した、湯ノ花温泉共同浴場「超激熱な秘湯」である【湯端の湯】での秘湯巡りの思い出となった楽しいひととき・・・。
湯ノ花温泉、湯端の湯。
さすが湯本といえる、「新鮮で力強い秘湯」でした。
是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
ひなびた温泉が好きな方、とにかくかけ流しの温泉でないと満足できない方、
とにかく熱い温泉が大好きな方。
そして現在では残されている数が少なく、とても貴重な、古き良き日本の文化である「共同浴場」で入浴してみたい方。
湯ノ花温泉【湯端の湯】、おすすめですよ！
湯端の湯、天神湯、石湯の他の1カ所「弘法の湯」の入浴レビューも、順次記事が書けましたら公開していきます！
そして記事が、皆様の秘湯巡り旅のお役に立てれば、心からの幸いです。
最後まで記事にお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
よろしければ他のひなびた秘湯・混浴共同浴場のおすすめ記事もあわせてどうぞ。
筆者おすすめ記事はこちら
にごり湯の宿 湯荘白樺 入浴レビュー おすすめの理由 ｜kumankolog
