「湯荘白樺ってにごり湯らしいけど、良い温泉なのかな・・・?建物が古そうだけどが汚いのはちょっと・・・。接客が悪いとかだと嫌だな~。」
こんな疑問に答えます!
この記事を読めば
- 湯荘白樺のにごり湯が最高であること。
- 確かに建物は古いがしっかりと清掃されていて清潔であること。
- 従業員の皆さんは気取らずあたたかい接客をしてくれること。(女将さんは神レベル)
が分かります。
筆者は奥塩原新湯温泉の大ファンで、4軒の宿すべてに入湯しています。
そのなかで湯荘白樺過去3度宿泊し、立ち寄り湯は10回は通っているリピーターです。
筆者の実際の体験、感想から湯荘白樺を説明、評価し疑問にお答えしていきます。
また、湯荘白樺は多くの温泉専門書にも取り上げられているひなびた秘湯です。
湯荘白樺 入湯レビュー
奥塩原新湯温泉郷の4軒の宿の内、湧出口に一番近い宿が湯荘白樺です。
新湯温泉には源泉湧出口の噴気を上げる新湯爆裂口跡があり、湯荘白樺はそのすぐそばに立地しています。
そのため、湯荘白樺の源泉はとにかく新鮮!湯量も毎分160ℓと十分な量であり、常に新鮮な源泉が湯船にかけ流されています。
泉質
単純酸性硫黄泉 68.0度 (湯量 毎分160ℓ) ゆで卵臭
効能
神経痛・リウマチ・胃腸、肝臓疾患・皮膚病・呼吸器疾患・外科疾患・婦人病・痔及神経衰弱・体位向上など。
毎年1日浸かれば1年長生きし、10日浸かれば10年長生きするといわれているほどです。(湯荘白樺 パンフレットより引用)
内湯
コンコンと源泉がかけ流される雰囲気ある湯船です。
大きさは大人が4人はいると一杯といった広さ。
窓からの景観は空がみえる程度。
ですがこの内湯のひなびた雰囲気と新鮮な源泉に、ただただ無言で湯浴みを楽しめます。
湯口の上にあるコップで飲泉もできます。
新湯温泉の宿のうち飲泉用のコップが置いてあるのは湯荘白樺のみです。
温泉への自信のあらわれなのでしょう。
味は酸性硫黄泉らしく「レモン水のような酸っぱさ。」で飲みやすい。
飲泉ができる新鮮な温泉はどこにでもあるわけではなく、湯荘白樺が秘湯として有名な理由のひとつではないでしょうか。
また、湯荘白樺といえば「湯泥」も有名です。
源泉の底から汲み上げた温泉成分の濃いこの湯泥。上記写真の奥手にあるバケツに入っています。
美肌効果がある泥パックとして使われています。身体の悪いところに塗りつけ3分以上パックすると身体の不調にも良いとされています。
もちろん筆者も訪れるたび湯泥を体中に塗りこんでいますが、目の近くは避けたほうが良いです、酸性硫黄泉なので染みます、ご注意を。
湯荘白樺の温泉自慢は新湯温泉4つの宿中一番です。
とにかく身体に良い温泉であることを宣伝しています。
筆者の実体験では
- 泥パック:身体の古くなった皮膚をこそぎ落としてくれる。
- 飲泉:お腹がグルグルなりだす。宿泊時はお通じがすごいことになる。また、何故か飲泉し宿泊した次の朝は二日酔いがない。
- 入浴:身体の芯からあたたまり、硫黄の香りとにごり湯に日々のストレスが溶けていく。入浴すると発汗がすさまじく、下手なサウナに行くより「整う」。
といった効能をこれまで体感しています。湯荘白樺、温泉の効能は誇大に宣伝している訳ではない、まさに「秘湯」です。
3歳のころから那須鹿の湯、奥塩原新湯・元湯に通っているという地元のかたは、飲泉コップで温泉でうがいしていました。
「これが喉の調子が悪いときに良いんですよ~。ここの温泉に通ってるから医者いらずですよ!風邪なんかひかないですよ!」とのこと。
山奥の秘湯であるにも関わらず、通い続けているかたが多いのは、本物の温泉だからではないでしょうか。
露天風呂
湯荘白樺には露天風呂もあります。
「七福神の湯」とよばれ、こちらも雰囲気のある露天風呂となっています。
内湯は人気があり、日帰り入浴ですと貸し切り状態で湯浴みできることはなかなか難しいです。
しかし、露天風呂は看板の湯船である内湯ほど人気がないのか、筆者はいつ行ってもほぼ毎回貸し切り状態で湯浴みしています。
ただ、さすが奥塩原温泉郷!露天風呂は基本的に混浴です。(女性専用時間あり)
写真のように女性専用時間は「18時~21時」となっています。
脱衣所は男性用、女性用にわかれています。
女性用露天風呂脱衣所の場所は宿の従業員さんに確認してください。(申し訳ありませんが、筆者は男性のため女性用の場所を知りません)
露天風呂はひょうたんの様な形です。
敷居板で区切られているので、日帰り入浴に訪れた女性のかたでも湯浴みできるようになっています。(奥に見えるのが女性用脱衣所のようです)
露天風呂にも飲泉用コップが。
奥塩原温泉郷、新湯温泉は歴史深い温泉郷でもあります。
露天風呂の湯口です。
内湯も同様ですが、調整弁の木の杭の位置で湯量を調節出来ます。
(他のかたが居る場合は了承を得てください。また調節後は元の位置に必ず戻してください。)
冬期で雪の日など、外気温が下がると湯温も下がるので、ぬるいと感じたら調節して湯浴みを楽しめます。
また、逆に、熱くて入れない!といったかたは内湯、露天風呂ともに水道のホースが設置されているので加水して温泉を冷まし入浴もできます。
湯荘白樺の常連さんは熱い湯が好きなかたが多いようなので、加水する場合も了承を得て行ってください。
「七福神の湯」の名のとうり、七福神の神さまが見守っている静かな露天風呂です。
温泉の評価・他の3宿との比較
泉質は間違いなく新湯で一番です!理由としては
- 湧出口に一番近いため温泉の鮮度が圧倒的にすぐれている。
- 4宿のなかで唯一飲泉をすすめるコップが用意されている。(新鮮な温泉であり、効能に自信があるためと考える。)
- 湯量を湯治客が調節できる。(他の宿でも可能な湯船もあるが、最も自由度が高い)
- 新湯4宿でもっともひなびた湯船であり、秘湯感も新湯一。
- 湯守の温泉の温度管理が安定している。(この点も源泉に一番近い立地によるところが大きいと考える。)
以上が筆者が湯荘白樺の温泉の評価と、他の3宿との比較です。
あくまでも筆者の見解ですが、新湯温泉のなかで最も多くの書籍に取り上げられ、温泉専門家をもうならせている秘湯であることは間違いありません。
湯荘白樺 建物・館内
写真から分かるように、湯荘白樺は新しいとは言いがたい外観です。
しかし、EV充電が可能となっており、可能な範囲での設備投資はおこなっているようです。
脱衣所などもかなり年季がはいっています。
しかし、ほこりだらけ等ということはなく、しっかりと掃除が行き届いています。
内湯脱衣所にも大黒様と恵比寿様が。
白クマさんが迎えてくれます。
湯荘白樺は、建物は古いですがでしっかりと清掃されています。宿で働く方々に愛されていることがうかがえる良い宿です。
無駄なものは配置されておらずスッキリとした館内。
筆者としては「古い」ですが「汚い」とは感じません。
少し訪れない間に温泉むすめさんが・・・。
新湯温泉郷のPRキャラなのでしょうか。すごいグッズの量です。
この温泉むすめさんの着ている白クマはもしや先程の・・・・。
建物・館内の評価・他の3宿との比較
評価としては建物、館内ともに新湯温泉郷4宿中で最も年季が入っていますが、「汚い」ということはありません。
理由としては
- 館内、脱衣所などしっかりと掃除が行き届いている。(ちなみに客室もしっかりと掃除が行き届いています。
- 館内に余分なものは設置されておらず、スッキリとしている。
- 女将さんの指導が行き届いていると考える。(とても素敵な方です)
- EV充電や温泉むすめなど、現状を保つだけでなくバージョンアップを行っている。
以上が理由としてあげられます。
建物は立派で料理も豪勢だけど、循環、塩素使用の温泉とはほど遠い風呂で良いのか。
それとも建物は古く、料理が豪勢とは言えずとも、ストレスが溶けていくような静かでひなびた身体に良い秘湯で湯浴みをしたいのか。
湯荘白樺を耳にしたり、検索したということは、「最高のにごり湯と秘湯」を求めているのではないでしょうか?
湯荘白樺 接客
湯荘白樺の従業員の皆様は、気取らずあたたかい接客で迎えてくれます。
また、新しい男性の従業員のかたが入ったようで、テキパキと仕事をされていました。
特筆すべきは女将さんです。70歳代と話されていましたが、お若い!
そして、宿の客にかけられる言葉が温泉に癒やされるようにあたたかい。
新湯の温泉を愛する素敵な女将さんです。
湯荘白樺 接客の評価と他の3軒との比較
湯荘白樺の接客に問題は感じません。
また新湯温泉郷はすべての宿が温泉を愛し、4宿それぞれに個性がありしっかりとした接客をおこなっています。
このことから比較はむずかしく、どの宿を利用してもあたたかい接客で迎えてくれる温泉郷です。
ただし、湯荘白樺の女将さんの接客は「神レベル」です!
まとめ
- 湯荘白樺のにごり湯は源泉に最も近い立地であり新鮮。新湯随一の泉質。
- 建物・館内・客室は、古いがしっかりと清掃されていて清潔。
- 従業員の方々は気取らずあたたかい接客で湯治客を迎えている。(女将さんは神レベル)
奥塩原新湯温泉郷には「共同浴場」が3カ所あります。
その内のひとつ、「中の湯」は湯荘白樺のすぐとなりにあります。ふらりと立ち寄り湯におすすめです。
また、奥塩原にはもう一つのにごり湯、「元湯温泉郷」があります。
こちらは3軒の温泉宿からなる、また違った味わいのある「にごり湯」です。よろしければあわせて記事をどうぞ。
関東圏内で秘湯に浸かりたい!奥塩原温泉共同浴場・中の湯をレポートします!|kumankolog
栃木温泉にごり湯墨の湯 墨色の硫黄温泉あります |kumankolog
栃木温泉にごり湯密なし硫黄の香りに包まれる宿元泉館|kumankolog
最後まで記事を読んでくださり本当にありがとうございます。すこしでも読者の皆様の素敵な旅のお役にたてた記事となっていれば幸いです。
でも、また次の秘湯でお待ちしています。